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人には見上げる夢が

 鬼瓦は、棟の末端に付ける雨仕舞いの役割を兼ねた装飾瓦で、同様の役割を持つ植物性や石、金属などの材料で葺かれたに用いられるものを「鬼板(おにいた)」というが、鬼面が彫刻されていない鬼瓦も鬼板という。一般的に鬼瓦といえば、鬼面の有無にかかわらず棟瓦の端部に付けられた役瓦のことをいう 元来家を守るものだというのでいろいろな形がある。

しかし京都には、いろいろな鬼瓦がある。

そういうものも見ていると興味深いものだ。日のの伝統文化の一つなのだ。

 人も同じで、誰かに守って貰いたいという気持ちがわいてくるのを否定することはできない。そん

なことを考えていた時に、


いまこの1秒の集積が1日となり、その1日の積み重ねが1週間、1ヵ月、1年となって、気がついたら、あれほど高く、手の届かないように見えた山頂に立っていた、というのが私たちの人生のありようなのです。(稲盛和夫) 



 高いところにあるお守りの鬼瓦は、きっとここまで上っておいでと言っているように思う。人生の指標に感じるのは自分だけだろう。でも、この何百年もかわらない鬼瓦をみていると必ず上ってやるぞと言う気になるのだ。そんなことを思うと、また京都に行きたくなる。おかしなものだ。 

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